My music

十字路を抜けると
三日月がありました
その周りを
星たちが輝いていたので
光で眩暈がしたのです

その光はハリウッドからか
ロンドンからか
パリからか
分かりませんでしたが
世界中からなのかもしれない
そんな気がしたのです

別にぼくへ注がれる光ではないと
分かっているつもだったのに
なぜか高鳴る鼓動

静かにバイオリンを弾く少女が
月の中にいるような気がして
その少女の髪から
微かに地球の匂いがするのです

少女の髪の匂いを
ずっと忘れないでいたいと
思ったのです

こんな感覚が
みんな羨ましいのかもしれない
そんなことも思ったのです

バイオリンの音は
不思議と響きませんでしたけど
ぼくのヒステリックグラマーが
月の光で少しかっこよく見えまして
それだけで幸せだったのです。